2005年03月19日

サイドウェイ(Sideways)

picsideways3.jpg何か久々のカキコだ。以前「本当に駄目なオヤジの話で」とススめられた「アメリカン・スプレンダー」という映画を観て、こんなに辛いことがあるならば、生きるのが嫌だと本気で思った西中島・南方ですが、みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか。「アメプス」の何が嫌かって、駄目な変人が自分を全肯定して生きているっていうその暴力性なのだ。まあ、実在の人物の伝記なので(しかも本人が生きてる間に映画になっちゃったっつーか本人も出てるし、確か)、とやかく言う話でも無いけど、あんな生き方は嫌だ。
さて、その「駄目なオヤジ」を神経症的に見事に演じきっていたのが、ポール・ジアマッティというオッサン。今回紹介する「サイドウェイ」でも、離婚してグズグズ煮え切らないワインキチガイを、今度は軽鬱気味に演じきっている。
離婚直後の作家志望中年男(ハゲ)と、結婚を控えた、落ち目俳優(最近の仕事はCMの声優くらい)の二人が、一週間のカリフォルニアのワイナリー巡りショート・トリップに出かけたその先で、それぞれに女性との出逢いが・・・みたいなロードムービーなわけだが、主人公がたびたび傾けるワインの薀蓄には聴く耳持たず、「これはヤリチン旅行なんだから楽しもうぜ」と断言する、アロハ馬鹿な相棒との掛け合いが楽しい。そして、まさに_| ̄|○  鬱だ折ろう...な事件の連続は、男なら誰しも身に覚えのあるような事ばかり。
男同士のくだらない友情と、臆病だったり軽薄だったり、たまに深刻だったりする男女の化かし合いをひたすら軽妙に、ひたすら哀切に描いた本作を、そして人生はワインの如く深みと渋みのあるものだ、なんてうまい事を言ってまとめるつもりはサラサラ無いが、脚本、撮影、キャストの芝居、音楽の全てが1分の隙もなく完璧に作用した至極の一品だと、これは勝手に大絶賛したい! 上半期心のベスト3には必ず入れたい作品だ(これも勝手)。
同じ主演男優が同じような服装で出てくる「アメスプ」と「サイドウェイ」。しかし「サイドウェイ」は「アメスプ」とは真逆に生きることに前向きになれる映画だ、と言うと大袈裟だが、ちょっとは幸せになれる映画だ、くらいには言っておきたい。仕事に疲れた雨の日に観ると、だいぶ救われるんじゃないだろうか。是非。

posted by 西中島・南方 at 01:15| Comment(1) | TrackBack(1) | ムービー★スター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by jade at 2011年09月27日 17:02
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「サイドウェイ」は懐かしの風景
Excerpt:  先日「シンデレラマン」を観た時、トレーナー役のポール・ジアマッティがいい味を出していた。それで思い出したのが彼が主演した「サイドウェイ」。初春に公開された時、観ようとして、チャンスを逃していた。興行..
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Tracked: 2005-09-30 23:55
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