2005年03月29日

Deep Love #001

deeplove.jpg相当出遅れてるっつーかもはや誰も話題にしてないのかも知れないけど、未だにコンビニの雑誌売場やレジ奥に、そっと置かれているドラマ版「Deep Love」。女子高生を中心に爆発的アクセス数を稼いだという携帯小説「Deep Love」。いや、多分、女子高生がエンコーしてヤク中になって自殺して終わり、みたいな話に違いないと、勝手に想像していたりしてました。そして、あちこちで罵詈雑言を浴びせられている劇場版「>Deep Love」。インテリ面した会社の人も馬鹿にしてました「Deep Love」。でも売れてるらしい。何故か急に、今更ながらに興味がわいてきた「Deep Love」。さすがに買うのは憚れるなあと思いつつ書店で探してみると、「Deep Love」だけで4種類くらいあんのね。
というわけで、本屋の立ち読みだけで「Deep Love」を読破してみようじゃないか! 15分で読めるって評判だし。
まずは「Deep Love アユの物語」今回は約15分ほどの立ち読み。・・・意外に骨が折れる。何だこの鬱陶しさは。確かに、1ページ10行くらいしかないから、どんどん読める、つーか展開速すぎ。エロと説教の間にめくるめくジェットコースターストーリー。もしかして、このエロ描写と説教を読み飛ばせばいいのか?

エンコーやってるアユは1回5万の女子高生でホストと半同棲しながら、近所のおばあちゃんと出会って、何か忘れたけど「きれいな涙」を流されて意気投合しちゃって、そんな折、公園で拾った舌を切られた犬(捨て犬なのに入ってる箱に「パオ」って名前が書いてある)をおばあちゃんに預けていつの間にか一緒に暮らすうちに、おばあちゃんの空襲体験を話されて、それによると、おばあちゃんの妹は空襲で死んだんだそうで、ついでにおばあちゃんも脚悪くして、その後おばあちゃんは特攻兵と「一夜限りの結婚」をして、多分おばあちゃんは遊女じゃないとは思うんだけど、いつの間にか、どっかから拾ってきた養子かなんかを育てたんだけどってな話になってて、その子供は実の親にぶん取られておばあちゃん悲しい、とか言ってるうちにアユの友達のレイナもアユに誘われるままにエンコー始めて、アユの彼氏のホストは200万円の借金作ってアユに用立てて欲しいと泣きついて、アユはおばあちゃんが内職で溜めた150万を盗んで、エンコーで稼いだ50万と合わせてホストに渡してみるものの、すっかりシャブ漬けのホストはあっさり首吊り自殺して、そういえばレイナは何かスケ番みたいな女の男に手を出してボコられて太ももに「売女」って傷付けられた腹いせに、アユはそのスケ番みたいなのにコーヒーぶっかけてお返しにシャーペンぶっ刺したのはいいんだけど、そこでアユのトラウマが発動したらしく、何とかおばあちゃんに電話掛けて助けに来てもらうんだけど、無理して駆けつけた所為かおばあちゃんはあっさり死んじゃって、遺族としてやって来たおっさんに連れられている少年がやっぱり「きれいな涙」なんか流しやがって、どうもこれから話に噛んでくるらしい。

何だか「幻の湖」に通じるトンデモ展開だなあ。

ともあれ、こりゃ携帯で読む用に出来てるよ、実際。携帯というパーソナルな画面で読むエロ小説ですな。事実、立ち読みしてるのはちょっとこっ恥ずかしかったのだ。
とりあえず、アユのトラウマの謎(俺が読み飛ばしてただけなのか?)と、おばあちゃんの隠し子(??)が気になるぞう! ちなみにここまで読んで1巻の4分の1くらい。先は長いが、待て次回!
posted by 西中島・南方 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Deep Loveサーガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月27日

美しい魂

tamashii.jpg例の「無限カノン」3部作の第2作にして、クライマックス。主人公の父親(っつっても、実質的にはこのカヲルさんが主人公だよな)と、天皇の嫁になる女の「禁断の恋」が描かれる。つまり、皇太子を含む三角関係の話なのだ。スゲー。
ちなみに皇太子は快活で爽やかな、強靭な意志の持主、みたいな描かれ方で、その筋(どの筋だよ)の方にはご不満かもしれません。
カヲルさんは、金持ちの養子でカウンターテノールでヤクザの親戚の関取と大手新聞記者が友達で義理のお姉さんまで含んで超モテモテで義理のお兄さんは当然の如くゴクツブシで義父の会社の総会屋と揉めてアメリカに渡ってホモの歌の師匠に迫られて皇太子のお妃候補になってしまった初恋の人が忘れられなくて帰国して右翼に狙われて最後のデートをして・・・
という話だったような気がするんだけど、当然、皇太子に勝っちゃまずいわけで、カヲルさんは恋に破れるわけですよ。いやまあ、設定だけで充分不敬罪に値する話なんですが、これまでも島田雅彦という作家は一貫して天皇制を巡る物語を書き続けてきたわけで、これだけやっても話題にならないってのは何気にちょっと悲しいよな。
深沢七郎の「風流夢譚」や大江健三郎の「政治少年死す」のように、新潮社に右翼が乗り込んできたなんつー話も聞かないし。まあ時代が違うといってしまえばそれまでで、誰にでも開かれた皇室、つーのか、変な失言までしちゃう皇太子ってのは確かに人間くさい。そういうソフト路線の皇室相手じゃ、サヨクとウヨクの軋轢なんて起きようが無いんだろうな、と。
ま、それはともかく、「美しい魂」は充分に読み応えのある恋愛小説とも言えるので、女性にもオススメ! 装丁もキレイだし、って変にまとめてみた。

ちなみに、3部作の完結篇「エトロフの恋」は見事に駄目な感じだ。だーかーらー、あんたの紀行文はつまんねーんだよ、島田さん。
posted by 西中島・南方 at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 本棚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月19日

サイドウェイ(Sideways)

picsideways3.jpg何か久々のカキコだ。以前「本当に駄目なオヤジの話で」とススめられた「アメリカン・スプレンダー」という映画を観て、こんなに辛いことがあるならば、生きるのが嫌だと本気で思った西中島・南方ですが、みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか。「アメプス」の何が嫌かって、駄目な変人が自分を全肯定して生きているっていうその暴力性なのだ。まあ、実在の人物の伝記なので(しかも本人が生きてる間に映画になっちゃったっつーか本人も出てるし、確か)、とやかく言う話でも無いけど、あんな生き方は嫌だ。
さて、その「駄目なオヤジ」を神経症的に見事に演じきっていたのが、ポール・ジアマッティというオッサン。今回紹介する「サイドウェイ」でも、離婚してグズグズ煮え切らないワインキチガイを、今度は軽鬱気味に演じきっている。
離婚直後の作家志望中年男(ハゲ)と、結婚を控えた、落ち目俳優(最近の仕事はCMの声優くらい)の二人が、一週間のカリフォルニアのワイナリー巡りショート・トリップに出かけたその先で、それぞれに女性との出逢いが・・・みたいなロードムービーなわけだが、主人公がたびたび傾けるワインの薀蓄には聴く耳持たず、「これはヤリチン旅行なんだから楽しもうぜ」と断言する、アロハ馬鹿な相棒との掛け合いが楽しい。そして、まさに_| ̄|○  鬱だ折ろう...な事件の連続は、男なら誰しも身に覚えのあるような事ばかり。
男同士のくだらない友情と、臆病だったり軽薄だったり、たまに深刻だったりする男女の化かし合いをひたすら軽妙に、ひたすら哀切に描いた本作を、そして人生はワインの如く深みと渋みのあるものだ、なんてうまい事を言ってまとめるつもりはサラサラ無いが、脚本、撮影、キャストの芝居、音楽の全てが1分の隙もなく完璧に作用した至極の一品だと、これは勝手に大絶賛したい! 上半期心のベスト3には必ず入れたい作品だ(これも勝手)。
同じ主演男優が同じような服装で出てくる「アメスプ」と「サイドウェイ」。しかし「サイドウェイ」は「アメスプ」とは真逆に生きることに前向きになれる映画だ、と言うと大袈裟だが、ちょっとは幸せになれる映画だ、くらいには言っておきたい。仕事に疲れた雨の日に観ると、だいぶ救われるんじゃないだろうか。是非。

posted by 西中島・南方 at 01:15| Comment(1) | TrackBack(1) | ムービー★スター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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